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<植毛後の額の腫れと眼周内出血の予防>

植毛手術の結果、起こりうる副作用のなかに額の腫れと眼周内出血(black eyes)があります。額の腫れは眼周へと移り、稀に約5〜10%のケースで眼周内出血を起こすことがあります。私たちは、この症状を防止、軽減するために様々な工夫をしてきました。通常、術後、腫れの症状が早く出た場合は最終的にはさらに重くなる傾向があるため、その予防には術前及び/又は術後のコルチコステロイドを投与するという方法がとられます。しかし、残念ながら目立った効果は得られていません。したがって、現時点ではできる限り著しい腫れと眼周内出血の症状を少しでも軽減するというのが私たちの目標ということになります。

症状を予防または軽減する方法として、一般的に次のような助言を患者に対しおこないます。

1)1日数回冷感パックを額に貼る

2)額からこめかみ周辺をマッサージする

3)術後数日間は就寝時に仰向けに寝ることを避ける

4)分泌液が眼周に達するのを防ぐために、額にヘッドバンドを着用する(Dr. Damkerng Pathomvanich)

これらの防止処置はコルチコステロイドの投与に付随しておこないます。

以上、様々な方法の中で私たちが今まで120人の患者に対して行った処置の結果、特別にデザインされたプラスチック製額用プレートとヘッドバンドの着用、そしてコルチコステロイドの局所投与が額の腫れと眼周内出血をほぼ完全に防止するということが分かりました。

防止技術について:

1)分泌液が眼周に達するのを防ぐためヘッドバンドと額から側頭部へ分泌液の流れを向かわせるため、ヘッドバンド下にはめ込む13cm×4cmのプラスチックプレートの使用(図1,2参照)

2)額の腫れの発生を予防またはその進行を軽減するために、額部移植サイトへ15ml ツメソン液と混合したトリアムシノロン(ケナログ)40mg (10mg/ml) を注入

患者は術後腫れが見られるような場合、もしくは術後3日目には、ヘッドバンドとプラスチックプレートを着用するよう指示されます。

ヘッドバンドは眼周への分泌液の移動を防ぐために一定の圧力を与えます。そして、ヘッドバンドの下のプラスチックプレートは、蓄積した分泌液を額から側頭部へ排出させるための経路を開口します。

プラスチックプレートの使用は、腫れが眼周エリアへ達する前に着用するのを忘れた場合でも、直ちに着用された場合には効果がみられ、分泌液が額から側面へ流れるに従って、腫れは数時間のうちに軽減されていきます。


  
    


 


   
     
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